このブログを通じて伝えたいことの一つは変化。
当然日本も様々な変化があるだろうが、同じ10年という時間の経過のなかで、
中国の変化は目を見張るものがある。
だから先入観を持たず、今の中国を理解しに行ったほうが良いと思う。
2人を待っている間、あたりを見回しながら、行きかう人を観察していた。
約10年ぶりの上海だが人々が着ている服が良くなっているように見える。
それ以上に表情が豊かになっている。笑顔が多い。
昔はもっと表情がきつかったような印象だが。
経済が発展する中で人々の生活も豊かになり、精神的にもゆとりが生まれてきているのだろうか。
街に出ても、以前と印象がかなり違う。
道行く車がきれいだ。10年前は埃をかぶった薄汚れた車が大半だったが、全体的にきれい。
そしてやたら高級車が多い。ベンツ、BMWにアウディは珍しくもなんともない。
フェラーリ、ポルシェ等々といった日本にいたら滅多にみられないような車を見ない日がない。
空気はどうだろう。
日本の報道ではマスクがないとやっていけないように伝わっているが、
少なくとも滞在中マスクが必要だと思ったことがない。
北京周辺や東北地方は冬になればマスクが必要なようだが、中国全土が365日PM2.5で
汚染されているわけではなさそうだ。
夜景で有名な外灘。以前はとても汚れていた。
ゴミだらけ、匂いも・・・。
今は、色はまだまだ(上流からの砂が混じっているので、これ以上はきれいにならないのかもしれないが)、
随分きれいになった印象。
そういえば、私の地元の北九州の海がそうだった。
子供の頃の洞海湾は墨汁のような色で油が浮き、ヘドロ臭かった。
その後の環境整備でとてもきれいになり、湾内で獲れるエビが食べられるという。
ここでも同じような改善が起こるのだろう。
10年。
日本はこの10年でどのように変化したのだろう。
進化しているのだろうか。
目覚ましい発展をこの目で見て、改めて中国のパワーを感じ、
この国に住む人たちとどのように接し、付き合っていくのか、
移動の車の中から街の景色を眺めながら考え込んでしまった。
<上海東浦国際空港から都心へ向かう車窓からの景色>